贈答品と手土産の違いって何?

贈答品 生活

 

先日子供から次のような質問をうけました。

 

「贈答品(ぞうとうひん)と手土産(てみやげ)ってどう違うの?」

 

この問に、私も妻も正確に答えることができませんでした。大人の方でこの質問に正確に答えられる人ってどれぐらいいるのでしょうか?

 

それで、今回はこの子供から投げかけられた簡単そうで、なかなかすぐには答えられなかった贈答品と手土産の違いについて調べてみました。

 

贈答品と手土産の違い:どちらも贈り物ではあるが状況の違いがある

 

このようなことは、いくらあたまで考えても埒が明きません。なので、まずは2つの言葉の意味を調べてみました。

 

調べたのが「weblio辞書」での調査で、贈答品・手土産ともども以下のような内容になっていました。

 

【贈答品】

中元や歳暮などの年中行事や、結婚や出産などの特別な祝い事などに際して贈られる品物を意味する語。ギフト、プレゼント、贈り物などと、ほぼ同じ意味で用いられることもある。

 

【手土産】

人を訪問するときに持って行くちょっとした物。挨拶あいさつがわりの簡単な土産。

 

以上のような意味であることが分かりました。それで、この2つの言葉の違いについて考えてみると

 

贈答品という言葉を使用するシーン

 

贈答品は、贈り物文化が発達した日本での年中行事である夏の「お中元」と、年末の「お歳暮」の際にお世話になっている方にお贈りするものが一つ贈答品ということで該当することになります。

 

よく百貨店などのお中元、お歳暮に関するテレビCMや新聞の広告、チラシなどに「贈答品」という言葉が使われていますね。

 

さらに、人生におけるイベントである結婚や出産のときにお祝いとして日本人は贈り物をする習慣がありますが、この時に贈る物にたいしても「贈答品」という言葉を使うということです。

 

まとめると



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<贈答品という言葉を使うシーン>

お中元

お歳暮

結婚式

結婚記念日(銀婚式・金婚式)

出産

長寿の祝い(還暦・古希・喜寿・傘寿・半寿・米寿・卒寿・白寿・百寿)

子供の祝い(初節句・七五三・入園・入学・卒業)

就職祝い

定年退職祝い

開店祝い

新築祝い

 

思いつくだけあげてみましたが、まだまだ贈答品という言葉をもちいるシーンは色々あるかと思います。

 

手土産を使うシーン

 

手土産という言葉を使うシーンは、贈答品という言葉を使うシーンよりいくぶんカジュアルなシーンでということになるかと思います。

 

語弊があるかもしれませんが、贈答品のときよりも品物の値段やランクも低くなる感じだと思います。

 

シーンとしては、休日に会社の上司宅にお邪魔するときにお茶菓子にと持っていくものに対して・・・これは「手土産」ですよね。

 

冒頭の辞書にも書かれていたように、ちょっとしたことで誰かの家を訪問するようなときに持っていくものに対して「手土産」という言葉を使うということです。

 

贈答品との決定的な違いは、前項でシーンをピックアップしたように何かお祝いや年中行事のイベント事などの時に、先様にお持ちするものが「贈答品」で、「手土産」はそういったお祝いやイベント事とは関係ない普通のちょっとしたお宅訪問時にもっていくものということです。

 

こういった言葉の違いって、日本の長い歴史の中でシーンごとにきちっと使い分けがされていたので、今回の2つの言葉の違いをしっかり頭に入れることは、日本文化を知ることにもつながると思います。

 

こういった日本特有の贈り物文化にくわしいおじいちゃん、おばあちゃんに若い方は色々お話を聞いておくことも日本人としての文化の継承につながり、とてもよいことだと私は思います。

 



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