私は小学校の1年生のころから書道教室に通っていました。受験があったので中学三年の夏休み前でやめましたが、小中通算で9年間ほど毛筆と硬筆を習っていたことになります。
しかし、この9年近くの間に非常に悩んでいたことがありました。それは、字を書く上で大変なマイナスになること・・・字を書くときに微妙に手が震えてたんですね。
書いた字に、その震えが反映されているのを見るたびにかなり落ち込んでいたように思います。
そんな思いをもったまま、成人して社会人になったある日、仕事上のおつきあいで知り合った、あるベテランの看板屋さんとお話ししてたときに、子供の頃からの私の字を書く上での悩みを解消してくれる、とてもシンプルな裏技を伝授してくれたのです。
その裏技とは、字を書くときの手の震えの止め方でした。
一筆入魂の看板屋さんの手の震えをとめる裏技とは?
看板屋さんのお仕事というのが、その職業名のとおりに街中にあるお店などの看板を製作する仕事で、最近ではパソコンなどを使用して大きな看板も製作するところが多いようですが、そちらの老舗の看板屋さんはその多くをいまだに手書きで製作されています。
大きな看板のベースとなるものに、下書きは軽くされるようですが、あとは筆一本で看板の上に注文をうけたお店の屋号などをフリーハンドで書いていかれるそうです。
なので、失敗はゆるされず慎重にならざるをえませんが、こういった状況で筆をもつと世間の多くの人は手の震えが出るのではないかと思います。
間違ったらいけないとか、はみ出るといけないそんな思いが強いとよけいに緊張して手が震え出したりするものではないかと思います。
そんな仕事の話をして下さっていたときに、私は子供のころの書道教室で字を書くときに手の震えがどうしても最後まで止めることができずに、その止め方も書道教室の先生は教えてくれなかったと、その看板屋さんにお話したところある強力なアドバイスを私にしてくださいました。
「字を書くときは、息を止めるんだよ。息を止めて書けば手の震えも止まるはずだよ」
そんなちょっと長年悩んできた私にとってとても拍子抜けするようなことだったのですが、これが実は字を書くときの手の震えを止める強力な方法だそうなんです。
結婚式会場の受付で筆ペンで名前を書くときに試してみたら
看板屋さんに教えてもらった字を書くときの手の震えの止め方を、私が初めて実践で使ったのが友人の結婚式の会場でのことでした。
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友人の結婚式に出席したときに受付で名前を書くと思います。そのときに用意されていたのが筆ペンでした。私は筆ペンが嫌いで使いづらくまともな字が書けないので他の筆記用具がないか尋ねたのですが、それしか用意されていないと・・・。
あきらめて、自分の名前を書こうと紙に対峙したときに、受付の女性の目が気になりだし幼少のころからの悩みである手の震えが出だしました。
苦手な筆ペンで、さらに他人の視線を感じてしまってとても緊張してたところ、看板屋のおじさんが教えてくれた字をかくときに「息を止める」方法でトライしてみたんです。
そうすると、息を止めることに意識が集中するからなのか不思議なことに私の手を震えは感じられることなく、どうしたの?ってくらいに楽に自分の名前と住所を書くことが出来ました。
その時から、字を書くときの手の震えの止め方はこの「息を止める」看板屋さん直伝の方法で対処できるようになりました。
息を止める方法は個人差がある模様
この看板屋さんから教えてもらった字を書くときの手の震えの止め方なんですが、私のまわりにいた同じような症状をもってる知人に教えたところ、二人共効果がないと報告を受けました。
一人はタイプ的に四六時中、力んでいるようなやつで年がら年中肩こりや腰痛でなやまされているような神経質タイプの男性です。
なので、この男性が字を書くときに手が震えるというのは、どうもペンを持つ手に力が入りすぎて手が震えるタイプではないかと思っています。
よく力仕事などをしたあとに、手が自分の意志に反して震えることがありますが、あれと同じようなメカニズムではないかと思います。
もう一人は私が知らないような病気ではないかと・・・。色白で体の線が細くて、震えるのも字を書くときだけではなく、日常生活に支障が出るような手の震え方をしてます。
パーキンソン病の方のような感じと以前だれか彼のことを話してましたが、健康診断などもきちっと受けてるはずなんですが、そんな病気の話は聞いたことがありません。
ひょっとすると、病気のことを周りに隠しているのかもしれません。
なので、こういった字を書くときに長年の癖で筆圧を強く、猛烈にペンを握りしめて字を書く人や、病気などの影響で手が震える方などには、今回ご紹介した看板屋さんが教えてくれた手の震えを止める方法はあまり効果がないのかもしれません。
しかし、私のように長年手の震えで悩んできた人でもこの息をとめる方法で、手が震えることなく字がかけるようになるかもしれないので、思い当たる方は是非一度ためしてみてください。
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