あなたは人生でどれほど勝負をしてきましたか?
一般の人であれば、受験というのも一つの人生の勝負と言ってもよいでしょう。あとは仕事上で勝負をされている方も多いかもしれません。
そんな一般の方とは別世界で生きる人が世の中には沢山います。まさに「勝負の世界に生きる人」たちです。
プロフェッショナルのプロスポーツ選手から将棋や囲碁のプロ棋士の方々は人生そのものが勝負の世界といっても過言ではないかと思います。
今回はそのような勝負の世界に身をおく人たちが発した名言や一言を集めてみました。
勝負の世界に身を置かないと発することができない名言の数々
今の世の中、勝負の世界といっても様々な世界があります。そういった世界で秀でた才能を発揮し、素晴らしい成績を残してきた人たちは勝負の世界で感じ、見えたことを名言として数多く残しています。
勝負する世界が変われば、その口から発せられる勝負に関する名言も様子が変わります。
今回は私がこれまでに様々なメディアで目にしてきた勝負の世界に生きる、また生きた人たちのこれはという名言や一言を集めてみました。
将棋の世界の達人の名言
木村一基八段 将棋棋士
「負けと知りつつ、目を覆うような手を指して頑張ることは結構辛く、抵抗がある。でも、その気持ちをなくしてしまったら、きっと坂道を転げ落ちるかのように、転落していくんだろう。」
大山康晴 十五世名人
「平凡は妙手に優る」
「助からないと思っても助かっている。」
羽生善治 十九世名人
「勝ち負けには勿論こだわるんですが、大切なのは過程です。結果だけなら、ジャンケンでいい」
「将棋は技術のみが大切なのです。内弟子修業で雑巾がけやらなくちゃならないんだったら将棋やめます。」
小池重明 真剣師
「やっぱりプロは強いですよ。だって5回戦って、4回しか俺に勝たせなかった」
麻雀の世界の達人の名言
阿佐田哲也 小説家・雀士
「14勝1敗の選手を、1勝14敗にすることは、それほどむずかしくないんだ。ところが、誰とやっても9勝6敗、という選手を、1勝14敗にすることは至難の業だね。この道を長くやっていると、相手はそういう選手ばかりになるんだ」
「マラソンを見てごらん。あれは、他の選手を追い抜いて1着になる競争じゃないよ。自分より前を走っていた人たちが落伍していって、自分の着順が上がっていくんだ。問題は、自分のペースで完走できるかどうかだ 」
「勝負は、どんな種目の勝負であっても、最上級になると、ポイントは我慢だ。24時間勝負で、勝敗が本当についてしまうのは、最後の30分いや15分くらいのところ。ここで我慢できなくてペースを崩してしまった方が一挙に潰れる」
「勝負ごと全般にいえることがひとつある。自己管理ができるかどうかだ」
「欠点というものも、できれば十代の頃から意識的に守り育てていかないと、洗練された欠点にならない」
桜井章一 20年間無敗の元プロ雀士
「ピンチは小さな気付きから突破できる。」
「慎重すぎると運は逃げていく。」
「努力が出来たことに感謝するべきです。努力出来たのは自分の力だけでなく環境や周囲の人のおかげなんだと思わなくてはいけません。」
プロアスリートの名言
イチロー プロ野球メジャーリーガー
「びっくりするような好プレイが、勝ちに結びつくことは少ないです。確実にこなさないといけないプレイを確実にこなせるチームは強いと思います。」
アイルトン・セナ 元F1パイロット
「この世に生を受けたこと、それ自体が最大のチャンスではないか!」
ロジャー・ストーバック NFLの名QB
「誰だって打ちのめされることはある。だけど、大切なのは、いかに早く立ち直れるかだ。物事がうまくいってるときは、誰だってうまくやれる。でも、本物のス ポーツ選手かどうかを決めるのは、大きなストレス、切迫した状況、プレッシャーなんかに囲まれた状況で、うまくやっていく能力だ」
ダン・オブライエン デカスロン選手
「乗り越えることのただ1つの方法、それはあきらめずに頑張り抜くことだ」
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伊藤みどり 女子フィギアスケーター
「私は勝利者にもなりたかったけれど、それにもまして先駆者になりたかった」
番外
勝負の世界に生きる人達の名言を集めていて私は一人の非アスリートの名言を思い出しました。
その方は既に亡くなられているのですが、長年プロボクシングの世界で生きてこられた伝説の名トレーナーです。お名前を
エディ・タウンゼント
ボクシング好きな方であれば、きっと多くの方がこの名前を聞くと往年の世界チャンピョンの名前を出さずにはいられないかと思います。
エディさんという愛称でボクサーはもちろん多くのボクシングファンからも愛された名トレーナーです。
そのエディさんの名言をいくつかご紹介します。
「(選手が)勝ったときは会長がリングで抱くの。負けた時は僕が(選手を)抱くの。
試合に負けた時、本当の友達が分かります。」
「僕ねボクシング以外何もできないけど、1つだけ得意なことあるよ。それはね、しおれた花をしゃんとさせることよ。」
そして、私がエディさんの言葉で一番すきなのが
「世界チャンピオンなるのはほんの少しの差ね」
この名言を選手に話されているときのエディさんの姿が下の本の表紙を飾る写真です。
在りし日のエディさんが、左手の人差し指と親指の間を少しあけて、片目をつぶった表情から上の名言が出されたそうです。
「世界チャンピョン」と「そうでない選手」との間は「わずかこれだけしかない」んだと選手を鼓舞するために愛情にあふれたこの名トレーナーはこの言葉をはかれたのではないでしょうか?
エディさんの最後にトレーナーとしてついた選手が最年少で世界チャンピョンになった井岡弘樹選手です。
彼が、初防衛戦でKO勝ちをおさめた日が
1988年1月31日
エディさんがこの世を去ったのが
1988年2月1日
エディさんは亡くなる前日の井岡選手の初防衛戦の試合会場に来てたんです。ベッドに横たわった状態で・・・。しかし、途中で意識が無くなり救急車で病院へ搬送されます。
その時の映像が残っているのですが、試合前の井岡選手がエディさんが運ばれるのに気づいて「エディさんどこいったん?」と付き人の人に聞いてました。
その状況で井岡選手は初防衛戦のリングに上がりました。試合は最終ラウンド12ラウンドまでもつれたのですが、病院に運ばれたエディさんがテレビ中継の12ラウンドのゴングの音を聞いて意識が戻ったそうです。
意識が戻ったエディさんがテレビ中継の中で試合をする井岡選手の姿を見てたそうで、それを感じたのか井岡選手は最後の力を振り絞って猛然とラッシュ。そしてエディさんが見てる前で初防衛戦をKOでものにしました。
井岡選手がKOで勝った姿を見て、エディさんはVサインをしたそうです。しかし、試合が終わりVサインをしたエディさんの腕は静かに降り、井岡選手が勝った姿を目にして翌日他界されました。
さり際も名トレーナーであったエディさんでした。
若い方で現在ボクシングをやられている方はぜひエディさんの生き様が書かれた上記の本を手にとってみて下さい。ボクシング人生が変わる一冊になると思います。
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