会社組織に身を置き、毎日仕事をされている人にとっては、職場に嫌な人の一人や二人はいらっしゃるかもしれません。
パワハラをされて嫌な場合や、人の悪口しか言わないから嫌いだという人や、細かいところでは貧乏ゆすりをしたり、話をすときにツバが飛んでくるので嫌だというケースもあるでしょう。
そういった人があなたの職場の中にいて、あなたを毎日イライラさせたり、パワハラなどを受けて怖い思いをされたりしてる時に、どのような対応をとられますか?
我慢する?その会社を辞める?
今回は、このように職場に嫌いな人がいたときの対応についての内容になります。
私がおすすめしたい2つのタイプ別対応法
職場に嫌いな人がいて毎日憂鬱だとか、もう今日会社に行きたくないと思われている方はいつの時代にも数多くいらっしゃるものだと思います。
しかし、冒頭でも少し書いたようにその嫌いな人の中身をよくよく調べると、いくつかパターンがあり大きくわけて2タイプの「嫌いな人」があるようです。
①パワハラやいじめに代表される自分のことを攻撃、非難をしてくるタイプの人を嫌うケース。
②対象となる人の言動や価値判断、価値観が自分と違ったり、あと対象者の行動や態度が嫌いなケース。
この2つのタイプのそれぞれの嫌いな人への対応について私がおすすめする方法を以下にご紹介させていただきます。
鈍感力を磨く
今から10年ほど前に、作家の渡辺淳一さんが「鈍感力」というタイトルの本を出されてちょっとしたブームになりました。
ときの総理、小泉純一郎もブームにのってかこの「鈍感力」という言葉を政局で使って注目を集めたこともありました。
この鈍感力って前項目であげた①のタイプの嫌いな人への対応には有効なものだと私は思います。
同じパワハラを受けて、嫌いな上司から傷つくような事をいわれて物凄く落ち込み、ふさぎ込んで悩む人がいれば、全く上司に言われたことを意に介さずケロリとしてる人もいます。
このメンタル的な部分で負のエネルギーが溜まりこんでいるタイプの人と、暖簾に腕押し、糠に釘、馬耳東風、馬の耳に念仏状態で上司からこっぴどく叱責されても次の瞬間には何食わぬ顔して別の仕事をしてる人の違いって・・・
鈍感力にあると私は思います。
鈍感力をアップさせるのは「馬鹿になることではありません」。鈍感力は鍛錬、訓練して力がつくものです。
それは、人間の筋肉と同じです。
どうやって鈍感力をつけるのかは、本のネタバレになるのでここでは割愛させていただきますが、誰でも実践するとその力はあなたが思っている以上に容易に身がつき、あなたの事をあなたが知らないうちに守ってくれます。
このあなたが知らないうちに、あなたの事を守ってくれるのが鈍感力だと私は思います。スルーする力に似てる感じがしますが、私は似て非なるものだと思っています。
鈍感力をつけて職場の嫌いな人への対応に応用してみましょう。
イライラや怒り系にはマインドフルネス
近年「あおり運転」が社会問題になって、カーショップなどでは、車の後方にもドライブレコーダーを装着するドライバーが増えているようでドライバーとしての自己防衛に関する意識も非常に高くなってきています。
それとは逆に車のハンドルを握る本人が「あおり運転」をしてしまうかもしれないということでプロドライバーを中心にある事が私が知る業界の中で広まっています。
車を運転してると、ついかーっとなって頭にきて煽り運転に近いことをやってしまうドライバーは決して少なくないと思います。
つい頭に血が登って煽り運転をして事故をおこしてしまったドライバーがこれまでにどれほどいることか・・・。私をふくめ車を運転される方は明日は我が身だと肝に命じておくべきかと思います。
その運転中の他車ドライバーに対する怒りを抑えるために、私が知る地元のある運送会社さんでは仕事を始める前にラジオ体操と「マインドフルネス」を実践されているんです。
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怒りっぽい人は、脳の扁桃体という部分が肥大してるそうなんですが、このマインドフルネスを実践するとその扁桃体が小さくなり怒りっぽさが減るそうで・・・。
大手の企業では始業前の朝の10分間をマインドフルネスにあてているところが増えてきているようですし、認知症の高齢者の方などにもリハビリの一貫として実践されているところもあるようです。
少し前に、朝のワイドショーで煽り運転に関する話題の放送があったときに、コメンテーターの長嶋一茂さんが瞑想することをすすめられていたのですが、まわりの他の方がスルーされていたとき私だけは「いいね」とサムアップしてました。(笑)
さて、前置きが長くなりましたが、職場に嫌いな人がいるときの対処法として、パターン②のケースの方には、私は「マインドフルネス」をおすすめしたいです。
職場の嫌いな人の貧乏ゆすりが我慢できないとか、同僚が食事するとき「口をくちゃくちゃ」させる音が耐えられないとか、同じ職場の上司の体臭がきつすぎるとかで毎日職場でイライラされている方は、是非マインドフルネスを実践してみてください。
これって、①のパターンの方にもおすすめしたい方法で、その効果に大抵の方は半信半疑ですが、疑うよりも実践されることを強くわたしはおすすめします。
動画サイトなどでも関連動画などがたくさんアップされているので、興味がある方は是非チェックしてみてください。
凡人には難しい達人のやり方
職場の嫌いな人への対応ですが、私が考える具体的な実践対処法については前項までにご紹介したとおりです。
それとは別に、こういった方法もあると私が思ったのが下記の達人の方々の方法です。
一つが、日本の合気道の創始者である植芝盛平氏が口にされていたという言葉「争わざるの理」という考え方です。
言葉通りに解釈すると、他人と争わないことをといている言葉のように思われるようですが、本来はそうではないようです。
植芝盛平という御仁の強さをうかがい知るエピソードはとにかく沢山あって、尋常でないぐらい強かったそうです。
武道の世界で、強いと名が響けば多くの武道家が一戦交えようとその強い人のところへ近寄ってきます。しかし、そうやって近寄ってくるようではまだまだ本当の強さを身に着けてないと・・・。
植芝盛平氏は身長も低く小柄な体格でした。何かの本で読んでかなりうろ覚えなのですが、この植芝盛平氏のエピソードで次のようなものがあったそうです。
とある街に通りすがりの人に手当たり次第ちょっかいを出し、難癖をつけてくる若いチンピラのような連中がいたそうです。
その連中がいた長屋のような通りを植芝盛平氏が通っていて、普通であればその若いチンピラ連中はちょっかいを出すはずなのに、植芝盛平氏が横を通ったとき、何もせずにスルーしたそうなんです。
相手は背が低い小柄な老人。若いチンピラ数人いれば、普通であればなんなくかつあげまがいのことは出来たでしょう。しかし、それをさせなかった。
植芝盛平氏が言う争わざるの理の真髄がここにあると思います。しかし、これを職場にいる嫌いな人への対応に応用するのは、凡人では少しハードルが高いような気がしますね。
芸人さんの「いじり」に対する「返し」
私は職場に嫌いな人がいる方にとって芸人さんの対応ってすごく参考になるところがあるように思います。
お笑いモンスターの明石家さんまさんの有名なエピソードで、昔さんまさんが若かりし頃、大阪の町中で信号待ちしてた時に、いきなり地元の中学生からお尻を蹴られたそうで・・・その時のさんまさんの対応が・・・
「ナイス!キック!!!」
瞬時にいろんな計算があって、お笑い芸人の明石家さんまとしてベストの答えが上の「ナイス、キック」だったのでしょう。中学生から蹴られて怒りもあったかと思いますが、そこを笑いに瞬時に変えれる明石家さんまという人の凄さを物語る出来事だと思います。
あと芸人さんの用語で「いじる」という言葉があります。ある人のいやなことや欠点などを口にして、口撃するようなことになると思いますが、これへの「返し」が芸人さん達はさすがというか上手いです。
近年この「いじる」という言葉が中高生にも浸透して、教育現場で「いじる」ことが「いじめ」につながっているとかで問題になっているそうですが、そういった当事者の方や先生方にも芸人さんたちの「いじり」に対する「かえし」を是非勉強してほしいと私は思います。
私がこの点で現時点一番おすすめなのが、吉本興業の漫才コンビ「モンスターエンジン」のボケ担当である西森洋一さんがとても秀逸で上手い返しをされていると思います。
漫才や、西森さんがやられている日記をもちいた単独ライブなどでは、なかなかその妙技を垣間見ることができないのですが、モンスターエンジンが出演されている大阪のABC朝日放送のラジオ番組「NMB48学園こちらモンスターエンジン組」を聴いてると、西森さんの「いじり」に対する見事な「返し」を聞くことができます。
西森だんのボケも好きですが、私はこの「いじり」に対する「かえし」は、いじめられている方にも参考になると思いますし、社会に出てから今回のメインテーマ、①パターンの職場で嫌いな人がいる方にとってもとても参考になるものだと思います。
西森さんは私の個人的に好きな芸人さんなので、他に好きな芸人さんがラジオ番組やテレビのトーク番組を持たれていれば「いじり」とその「かえし」に注目してチェックされると、きっと参考になる部分がたくさんあると思います。
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