シャチハタを宅配便受取時の印鑑として使用しない高齢者の方々

印鑑の画像 生活

宅配便大手のヤマト運輸さんが27年ぶりに料金の値上げをするとのニュースが話題になっていました。

私は、30年近く値上げしてなかったことにまず驚きました。ネット通販を利用する人が急激に増加していたであろうにもかかわらず、値上げをしてなかったのはやはり、創業者の小倉昌男さんの意志によるものだったのでしょうか?

今回の値上げの理由の一つに、取り扱う荷物の量が現場の配達を担当されているドライバーさんたちの数をはるかに凌駕してることも当然含まれていることかと思います。

年末の忙しい時期をようやく終えたかと思ったら今度は引っ越しシーズン到来で、また忙しくなられているのではないかと思われます。

配達される方にとっては、一件にかかる時間を少しでも短縮したい思いで荷物を配達されているかと思いますが、先日この件で驚いた事実を知ったので、今回はその件について書かせていただきます。

近所のおばあちゃんは宅配便の荷物の受取にシャチハタを使ってなかった

先日町内会のことで近所のご高齢夫婦のお宅を訪ねたことがありました。

玄関先でそのお宅のおばあちゃんと立ち話をしていたら、宅配便の配達の方が荷物を持たれてやってこられました。

「○○さ~ん!○○さんから宅配便で~す。受取の印鑑お願いしま~す!」

と相変わらず元気な声で2~30代とおぼしきお兄さんが玄関口まで荷物を持ってやってきました。

そうすると、おばあさんが「はい、はい、いま印鑑と朱肉をもってきますよ・・・」と言って自宅の奥にひっこまれました。

そこで私は「朱肉って?えっ?シャチハタじゃないの?」と小さい声でつぶやいたのですが、その声が宅配便のお兄さんに聞こえていたようで「結構、荷物受け取りの印鑑シャチハタじゃない方、いらっしゃいますよ」と言ってきました。



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私は驚いて「えっ?マジですか?それだと、忙しい時、時間がかかって大変ですね」とお兄さんに返したら、彼はただただ営業スマイルを浮かべるだけでした。

この小さなことが現場の配達員の方々を逼迫させているのでは?

それからしばらくして、ゆっくりとおばあちゃんは現れました。そして、玄関の下駄箱の上に印鑑をおくときのマットをおいて、その上に受領書をのせて、朱肉に印鑑を何度かつけてようやく印鑑をひと押ししました。

そして、荷物を受け取り配達のお兄さんは「ありがとうございました」のひとことを残して車にもどられました。

この間、時間にして5分、いやもっとかかっていたかもしれません。

宅配便の配達員さんはニコニコされていましたが、この時間は業務上かなりのロスになっていると思います。トヨタのカイゼンでいうととんでもない時間のロスになっているかと思いますが、これはちょっと特殊なケースかもしれません。

普通カイゼンというと、仕事をする側が一連の流れ作業で半歩無駄な動きを短くしたりとか、30cm機械を移動させたて作業効率を上げるといったような、業務上なんらかの改善をすることかと思いますが、今回遭遇したケースではお客様が使用する印鑑をシャチハタに変えること、またそれを玄関先などに保管しておいて宅配便が来たときにすぐに対応できるようにすることといったような顧客に対して改善を求めることになろうかと思うのでかんたんにいきそうにないことのように思います。

今回の配達員のお兄さんが「シャチハタを使われないお客さんはめずらしいことではない」とお話されていたんですが、これ全国的な規模でいうととんでもない数になるのではないでしょうか?

この宅配便の受取り時に発生する時間的ロスを減らすようにすると、今現在の配達員さんたちの忙しさにも幾ばくかの作業効率アップがのぞめるのではないでしょうか?

この時間のムダを全国規模で換算して、それをさらに一年でどれぐらいになるか計算すると莫大な時間になってくると思います。

その時間を削減、なくすことで配達作業員さんの相当な人数分の作業量が確保できるのではないでしょうか?

現在高齢者の方って、シャチハタの存在を知らない方もいらっしゃるのかもしれません。そういったおじいちゃん、おばあちゃんたちにシャチハタの存在を伝えて、日本の宅配業務の効率化に少しでも加勢できるようにしたいものです。

今度、うちの実家ではどうしてるか調査してきたいと思います。



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