自転車による歩行者への重大加害事件がここ数年非常にニュース案件として取り上げられる回数が増えているように思います。
それに伴い、自転車に乗っていた加害者が被害者に対する賠償責任についてもメディアで大きくとりだたされてきました。
一番目にしたのが、兵庫県でおきた小学五年生の児童が乗っていた自転車が歩行中の60代の女性に衝突して、重傷を負わせた事件。
この事件が発端になったのか、関西、近畿圏を中心に自転車保険の加入を義務付ける都道府県が増えてきました。
そこで、今回は自転車保険への加入を義務付けている都道府県、また加入義務付けの予定になっている都道府県について調査してみました。
今現在自転車保険への加入義務付けを課している都道府県は近畿の3県!
自転車の保険に加入を義務付けている都道府県を調べてみると、実際に義務付けている都道府県はまだ数が少ないようでした。
冒頭で少し触れました、兵庫県でおきた小学5年生の男の子が60代の主婦に衝突して重傷をおわせた事故。
この事故の被害者の女性はいまだ意識不明で寝たきりの状態だそうです。この事故に関する裁判で裁判所が下した判決が加害者の母親に対する約9500万円にのぼる損害賠償の支払い命令。
この裁判での高額賠償を命じる判決が出たことにより、自転車保険への関心が非常に高まったように思います。
事実、自転車保険への加入義務化に最初に踏みきったのは「兵庫県」でした。
この兵庫県での条例改正に関するニュースや情報が関西、近畿圏で多く流れていたことにより兵庫県に同調するように近隣の府県が義務化への動きを見せました。
それで、今現在自転車保険への加入義務化をかしている都道府県はこの近畿圏に集中していました。
また全国の政令指定都市では初めて「京都市」が自転車保険への加入義務付けを来年度中に実施することを表明しています。
現状は以下の通りです。
【自転車保険加入義務化ずみ都道府県】
- 兵庫県 平成27年10月1日から
- 大阪府 平成28年7月1日から
- 滋賀県 平成28年10月1日から
【自転車保険加入義務化予定の都道府県及び都市】
京都市 平成28年度中の予定
あと、九州の今年地震があって大変だった熊本県では自転車を購入するときに小売業者が購入する人に対して「自転車損害賠償保険」への加入啓発と情報提供の努力義務をおわすようになっているようです。
我が家は、妻をはじめ子供たちも自転車に普段乗っているので私が住んでいる都道府県では自転車保険に関する義務化の話はどうなっているのか気になって今回調査したのですが私のところの自治体はまだまだ動きがないようです。
義務化になってから自転車保険に加入では兵庫の事故のように遅い事があるかも!?
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私が住んでいるところの自治体では先程書いたように、まだまだこの自転車保険に関する条例改正などは全くその動きがないようです。
しかし!この自転車保険加入の義務化になるまで待って、それから保険に加入するというのはどうなんでしょうか?
先程書いたように、我が家は妻と子供たちが自転車に乗っています。
将来的に私が住む自治体でも自転車保険への加入義務化になるやもしれませんが、それまで待っているのは・・・かなり怖いことのように思います。
うちの家族がそれまでに、自転車に乗っていて歩行者と出会い頭に衝突して重傷を負わせることもあるかもしれません。
それを考えると、早急に我が家も自転車保険への加入を検討する必要があるようです。
自転車損害賠償保険を義務化せずに啓蒙活動で加入率を上げようとしてる自治体もあるようだが・・・
今回自転車保険に関する全国の都道府県の動きについて調査してみましたが、義務化にいち早く動いた自治体もあれば、わたしの地元の自治体のように全く無関心なのでは?と思える所もまだまだ沢山あるようでした。
そんな中で、関東の埼玉県では自転車保険の加入義務化はせずに、自転車に乗ってる人への啓蒙活動を通して「自転車損害賠償保険への加入率をアップ」させようとの動きがあるそうです。
これは、埼玉県と民間の損保会社「au損保」とが連携して実施していくそうですが、私はこの動きには少し懐疑的であります。
なぜそう思うのか・・・数年前にブレーキがついてない自転車、ピストバイクというのが流行ったとき、このピストバイクを取り締まるような動きがありました。
その後、道路交通法の改正で自転車に対する法改正もなされて、地元の警察も自転車への取締?を一時期やってたような気が・・・。
ところが、そんなことがあった以降もうちの地元では「滅茶苦茶な自転車の運転」をしてるやからが非常に多いです。
二人乗りや右側通行をしてる自転車など今でも日常茶飯事で、一度春か秋の交通安全週間中に警察官が地元の道路に朝から出て取締かなにかをやってたんです。
その警察官の目の前を右側通行して悠然と走る高校生が・・・。しかも耳にはイヤホンが・・・。
好きなアーティストの音楽を聴いていたのでしょう、体や指先でリズムを取りながら自転車をこいでいました。
その自転車が、先程書いた警察官の目の前を通過したんです。w しかし、警察官も自転車に乗った高校生も何も見なかった、何もなかったかのように・・・。
私はあのシーンをみて、今の日本の自転車に乗る人への安全意識を徹底させることへの無意味さを感じてしまいました。
なぜ警察官はあの自転車に乗った高校生を止めて注意をしなかったのでしょうか?
車の運転に関して、警察は毎日のように全国各地で取締りをやってます。自転車に関しても同じように取締をやってほしいものです。
自転車への取締を警察の方で強化し、自転車保険への義務化も全国的に法律で義務付けるような動きにならないと、自転車による悲惨な事故はこれから先もまだまだ起こり続けるのではないかと私は危惧しています。
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