春先のこの時期、高校3年生は受験など進路に関する重要な時間を過ごされている方も多いと思いますが、私の会社の同僚の息子さんがちょうど高校3年で現在高校卒業後の進路のことで悩んでいるとのこと。
大学進学を考えていたそうですが、どうも受験した大学がどこも不合格だったようで、高校卒業後の進路をどうするか親子で思案中だそうです。
一年浪人して、来年再度大学受験をするか、それとも大学以外の道を進むか・・・。そんな中、現在一つの選択肢として「調理師」になる道を選ぼうかという話が出ているそうです。
しかし、父親である同僚のA君と母親は、自分たちの息子が不器用であることを知っているので調理師免許の取得にあたり、実技試験があればどう考えても息子は合格できないであろうと思っているらしいです。
そんな話を私は聞かされて、前途ある彼の息子のために調理師免許の試験で「実技免除」になる受験方法があるのではないかと、独自に調査してみたので、今回はこの調理師免許に関して記事を書かせていただきます。
調理師免許で実技免除ってあるの?というかそもそも調理師免許には実技試験はない!
まず結論を先に書かせていただくと、国家試験である「調理師免許」取得のための試験には「実技試験はありません」。
あるのは「学科試験のみ」です。しかも学科試験はすべて4択の問題で、長文を書かせるような問題はなく大学受験のセンター試験と似たような形式の試験になります。
調理師になるには2パターンある
しかしながら、この調理師試験はだれでもが受験できるものではなく、ある一定の受験資格を持った人しか試験を受けることができません。
というか、現在「調理師になるには大まかに2通りの道」があります。
一つが飲食業界で2年の調理実務経験を積んだあとに、調理師試験を受験して調理師免許を取得する方法。
もう一つが各都道府県にある「調理師学校」に入学して所定の単位を取得して調理師免許を取得する方法の2通りです。
今現在は、「調理師学校」に入学して調理師免許を取得される方が一般的だと思います。
料理人として仕事をしていく上で「調理師免許」は必須ではない
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あと、高校生や中学生で将来、和食やど日本料理の板前になりたいとか、寿司職人になりたい、はたまたフランス料理やイタリア料理、中華料理の料理人をめざしている方にとって「調理師免許」は「必要なものではありません」。
もっと簡単に言うと、「調理師免許がなくても」、「料理人にはなれます」
というか、一説によると現在様々なジャンルの飲食店で料理人として仕事をされている方の中で「調理師免許」を持っている方は、全体の1割ほどしかいないそうです。
なので、テレビやマスコミでよく目にする有名シェフや料理人の方々の中で調理師免許をもたれている方って少ないと思います。
人気があるお店のオーナーシェフになるのに「調理師免許」は必要ないということです。持ってたらいいかなって程度だと思っていてください。
飲食店をオープンするには「食品衛生責任者」の資格が必要になりますが、これは講習を受ければ誰でも取得できるものなので、国家試験の「調理師免許」とは内容がことなります。
なので、将来料理人を目指している人はかならずしも「調理師免許」を取得する必要はないということを頭に入れて進路を考えるとよいかと思います。
高校卒業後すぐ飲食店で働くか?調理師学校に通って料理人になるか?
高校生の方で、将来料理人を目指している場合、高校卒業後にすぐに飲食店で調理の修行をするのがよいのか、それとも調理師学校に通って実技や調理に関する基本的な知識を身に着け、調理師免許も取得してから料理人なるのが良いのか・・・?
これはその人によるのではないかと思います。
一匹狼のように独立心が強い人だと、いきなり海外に一人で渡って言葉も分からず料理の修行をする人もいれば、きっちり料理の基本から学びたいと言う人は調理師学校に通って基本から学ぶのが合っている人もいるでしょう。
調理師学校に行くと、色々な料理の基本が学べて知識もつけることができますし、あと卒業後に就職先なども卒業された先輩たちが働いている所などに優先的に入れたりして優遇されるケースもあるようなので、身内に料理業界に身を置かれている方が誰もいないという人は調理師学校へいく道を選んだほうが最終的な就職の面では有利になるのではないかと思います。
あと、高校卒業後にいきなり飲食業界で仕事をしたいと言う方は、有名シェフや料理人の方の自叙伝みたいな本を何冊か読んでみると参考になってよいのではないでしょうか?
料理人として成功された方の人生を本を読んで知ると、ご自身の料理人としての道を描きやすくなるのではないかと私は思います。
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